HIVとは、ヒト免疫不全ウイルスのことで、HIVウイルスが体に入ってしまうとリンパ球が壊されてしまい、病気の原因になるウイルスやガンなどの深刻な病気になりやすくなってしまいます。体を病気から守る免疫の働きが少なくなる為、HIVウイルスが体に入ってしまうことで、健康であれば何ともない菌やウイルスに感染をおこし様々な病気を発症します。その病気がエイズ指標疾患とされる病気にあてはまると、エイズを発症したと診断されます。
HIVに感染した後は、感染初期(急性期)→ 無症候期 → エイズ発症期の経過をたどります。
感染初期にはインフルエンザ様症状がみられることもありますが、感染者の体内の免疫応答により数週間で消失します。初期症状までは2~4週間です。その後、無症候期に入ります。無症候期は数年〜10年以上続く人もいますが、感染後、短期間のうちにエイズ発症をする人もいます。
HIVの感染源となるのは、精液・膣分泌液・血液・母乳などです。 その主な感染経路は、性行為による感染、血液を介した感染・母子感染の3つです。 HIVを含む精液・膣分泌液・血液などが性行為によって相手の性器や肛門、口などの粘膜や傷口から体内に入り感染します。
HIVに対する抗体が出来ているかどうかを調べHIV感染の有無を確認します。 5ml(小さじ一杯)ほどを採血し、血液検査を行います。 検査結果はWEB上で確認可能です。感染の可能性のある機会があって3か月以上たってから検査を受けて「陰性」と出た場合は、感染していないと考えられます。
抗HIV薬の内服で治療していきます。
もしも当院での検査で感染が疑われる場合には、HIVの精密検査、治療を行っている拠点病院をご紹介しています。
不特定の人との性交渉は避け、性的接触の際にはコンドームを正しく使用しましょう。
HIV感染症の治療開始の遅れは、生活の質の低下や生命予後の悪化につながります。エイズ発症前の無症候期の間にHIV感染を知ることができれば最適な時期に治療を始めることができますので、早期発見が重要です。定期的に医療機関で検査をしましょう。
診察時間 / 9:30~19:00
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